SSブログ

トワイライト [風物]

 世界的な暖冬で始まった今年は春の訪れも早く、ヨーロッパでも4月のイースターの頃には、春爛漫を通り越して初夏の日差しとなり、お隣フランスでは30度近い夏日が続き、既に給水制限まで出たほどだった。各地で平均気温が2,3度上昇という地球温暖化現象は、ワインの生産にも影響を及ぼしており、フランス南西部に位置するかの有名なボルドーでは、その葡萄の品質に変化が生じ始め、代わってここ英国が、関係者の間で新たなるワインの産地として注目されている、というまことしやかな情報もきこえる。
 かつては必要のなかったエアコンディションが、次々と公共の場所に導入されるなど、近年暑さに悩まされるようになってきたヨーロッパの夏であるが、その特徴は何と言っても、日照時間の長さである。
 梅雨がないので6月には本格的な夏を迎えるが、緯度の関係で日没が遅く、夜9時を過ぎてもまだ明るい。日本では、とっぷりと潔く日が暮れるが、こちらでは、夕方から完全に日が暮れて暗くなるまでの時間(トワイライト)が、非常に長い。永遠に続くかのような斜めに差す西日が、何とも言えない幻想的な雰囲気をかもし出す。ヨーロッパの人々は、その時間をとても好み、公園を散歩したり、読書、音楽、スポーツ、食事、或いは恋人たちが愛を語らうなど、様々な過ごし方を楽しむ。
 そしてさらに、この特別な時間に、哲学的な思想がふくらみ、イマジネーションが刺激されて、優れた文学や芸術作品が生まれるような気がする。ヨーロッパの文化は、夏のトワイライトが大きなエッセンスの一つになっていると、私は思う。
 夜9時。外はまだ明るいけれど、子供たちはそろそろ寝る準備にかかり、これからは大人の時間。シューマンの“詩人の恋”(個人的に、これはフィッシャー・ディスカウに限る!)でも聴きながら、今夜はとっておきのボルドーを開けよう。

(宮崎 章子/ in London)


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

桜咲く [風物]

今年も桜の咲くシーズンになりました。今年は地球温暖化の影響で例年より桜の開花時期が早いと言われていましたが、関東近辺は今週の水曜日が暖かかったので、その日の夜にほとんどが開花したみたいで、例年とさして変わりませんでした。以前に住んでいた近くの桜がこの週末に満開を迎えたので何枚か写真を撮ってみました。

 by チイ

  2007春桜(1)

  2007春桜(2)

  2007春桜(3)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

謹賀新年 [風物]

      A Happy New Year 2007

                            

  新年明けまして、おめでとうございます。

  本年が皆様にとって、良い年でありますように。

  今年もよろしくお願い致します。

 

          

                                2007年 元旦 by チイ


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

Holy Night [風物]

早いもので12月も半ば・・・今年はヨーロッパ全体が例年に無い暖かさであるせいか、もうすぐクリスマスと言っても何となくピンとこない。

「ロンドンのクリスマスは、素敵なんでしょうね~」 とよく言われるが、立派な教会があちらこちらにあるわりには、ヨーロッパの中でもイギリス人は信仰心が薄い方で、以前いたスイスなどに比べると "holy" (この言葉にしっくりくる日本語が見つからないので、あえて英語。)な雰囲気に欠ける気がする。それでいて、NYや東京のような、ド派手なデコレーションの迫力もないので、実に中途半端である。

そんな中、昨夜は子供の通う学校の「クリスマスキャロルサービス」に出かけた。1594年創立の伝統校で、まるでハリーポッターのような校舎の中にチャペルがあり、パイプオルガンも設置されている。

まず音楽の先生によるオルガンリサイタル(45分のプログラム)でスタート。バッハのコラールから、おなじみのクリスマスソングをスウィング風にアレンジしたものまで、幅広いレパートリーで、パイプオルガンの魅力を十分に楽しめた。続いて、牧師と生徒による聖歌隊が登場し、牧師の祈り、賛美歌、ルカの福音書の朗読などが、誠に厳かな雰囲気の中で繰り広げられた。中でも印象的だったのは、男子生徒4人、女子生徒6人の計10人による、ラフママニノフの無伴奏の聖歌だ。まさか10声ということはないが、ラフマニノフ特有の複雑な和声を、透明感のある澄んだ声で見事に歌い上げ、聖なる世界へ我々をいざなってくれた。おそらく私を除いて、イギリス人の中でも貴重な信心深い父兄が集まっているだけのことがあり、全員の歌唱も、心に染み入る歌声だった。

歴史上、文化も政治もキリスト教と共にある、ヨーロッパ人のスピリットに触れたような感じを味わい、やっと "holy" な気分になれた夜だった。

Merry Christmas!

by Akiko Miyazaki


nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(2) 
共通テーマ:日記・雑感

六本木ヒルズの夜景 [風物]

土曜日に休出した帰りに、六本木ヒルズへ夜景を撮りに行ってきました。

クリスマスに向けて、街のいたるところで、色々なイルミネーションの飾り付けがされていました。

下記は、「けやき坂通りイルミネーション」(SNOW&BLUE)を東京タワーをバックに撮ってみました。

written by チイ

 けやき坂イルミネーション(1)

 けやき坂イルミネーション(2)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。