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トランプの政策 [政治]

 トランプ大統領が就任してから1週間くらい経って、選挙公約の大統領令を連発している。その内容が良いか悪いかは別にして、凄い実行力だと思う。トランプ大統領の言う事に関しては、7割近くが「ウソ」だと言われているが、ひとつ確かなことは、「アメリカの利益を最優先する」ということで、この点に関しては全然ぶれていない様に思う。

 世界で一番の勝ち組である、アメリカとイギリスの2国が、これからは自分たちの国の利益を最優先にすると言っているのだから、本当にその通りになっていくだろう。クラスの中で一番力や実行力のある人達が、これからはクラスのためではなくて自分たちの利益のために動くと言っているのだから、力の無い人たちも自分勝手なことをはじめて、弱肉強食の殺伐とした世界になってしまうかもしれない。

 私は、トランプの政策は案外、うまくいくのではないかと思っている。トランプは数十年前の日米貿易摩擦の時代のようなことを盛んに言っているが、現在のアメリカやイギリスの最先端の富の源泉は、トランプの政策に全くといっていいほど関係なく、超優秀な人たちが勝手にやっているといった状態だ。トランプはウォール街の金融規制も行わないようだし、イスラエルとの関係もオバマ政権以上に強固なものにしている。

 問題は、彼の選挙公約でもある、もう枯れてしまった製造業に携わるプアホワイトをどうやって救済するかということで、この分野はもうパイも限られているし、将来の発展性もあまり望めない。これまでは主に日本や韓国や中国などが支配していた分野だが、その分野にも政治的な圧力をかけて、プアホワイトのためにそのパイを奪うと言っているわけだ。

 トランプは多分、どんな手を使ってもその分野の富をプアホワイト達のために取っていくだろうから、これから日本や中国などの製造業中心の会社は大変なことになっていくかもしれない。安倍さんは、トランプのインフラ投資などの製造業のパイの拡大に便乗して、日本も儲けていくことを考えているようだが、トランプの性格からして、日本が漁夫の利をさらっていくようなことは絶対に許さない様にも思う。

 つまり、アメリカの一番の利益の源泉の分野は、超優秀な人達に自由にやってもらって、力のない分野に政治的にテコ入れしてその分野を強くするというのは、政策的には極めてリーズナブルであると思う。力をもっている人間がその力を行使すれば、必ずその通りになると思うし、結局は力の無い者がその富の一部を剥奪されて、力の無い者どうしが醜い争いをするというのは世の中の常だと思う。

by チイ


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