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高校野球と文武両立 [スポーツ]

 今年の高校野球の愛媛大会は、第3回戦で安楽投手擁する済美が敗退するなど波乱の幕開けとなったが、何と驚いたことに私の母校が44年ぶりのベスト4を突破して決勝までいった。結果は残念ながら、10-1の大敗でその力の差は歴然としていたが、もしまぐれでも運よく甲子園出場なんかしてたら、大変な事になっていただろう。

 私の母校は県立高校では、県下一の進学校だったので、その高校が決勝まで行くというのは本当に大変なことなのです。(神奈川県で言えば、湘南高校が決勝に進むようなものです。)愛媛県には愛光学園という私立の中高一貫の進学校(灘高や開成、ラサールに並ぶ進学校です。)もあるのですが、これらの進学校が甲子園やその予選に出たという話は聞いたこともないし、多分高野連にも入ってないと思います。でも地方の名門の県立高校では、いまだ文武両道の精神を尊ぶ気風のようなものがあるのです。

 私が在学中によく言われたのは、野球やサッカーなどの体育会系の部活をやりながらでも受験勉強を両立させて、東大に行くことはできる。(もちろんこれには条件があって、IQの高い人だけです。)でも、本を読む時間はなくなるというものでした。当時の野球部などもグラウンドが真っ暗になる20~21時頃まで練習していたと思います。こういった体育会系出身の乗りの人は、昔の高度経済成長期の時代には重宝され、今でも例えば文系で政治家を志すような人達にとっては意味があることなのかもしれません。

 でも時代は大きく変わろうとしています。今理系の世界で、高校時代に運動部活と受験勉強だけして京大や東大に入ったとしても、その人は間違いなく京大や東大の中ではビりケツになってしまうと思います。(何事にも例外的な人というのはいます。でも理系の場合、大器晩成型というのはものすごく確立が低いです。)これは前回のブログに書いた「技術的ピーク年齢」にも関係しているのですが、時代の主流が、ハード→ソフトに移っていく過程でその差はもっと顕著になっていく傾向にあると思います。

 私は運動もそれなりに出来たので、中高は体育会系の部活に属していた(高校では途中で止めてしまって、その後特にやりたいこともなかったので、ダラダラと過ごしてしまった^^;)のですが、今考えてみてそのメリットはほとんどなかったように思います。私が今高校生ならマイコン部にでも入ります。私が在学していた時はまだマイコン部はありませんでしたし、今あるのかどうかも知りませんが、なければ自分で作ります。そして英語版のマイコンキットを購入して、それを組み立てたり、ソフトウエアを書いたりみたいなことをすると思う。

 今現在、愛光や東高にマイコン部みたいなものはあるのだろうか?無ければ、早急に作った方がいいと思う。松山には今治西高校出身の青野慶久氏が社長を努める「サイボウズ」の支社もある。年に何回かサイボウズ社の第一線のソフトエンジニアを呼んで話を聞くとか、指導を仰ぐなどの取り組みもやったらいいと思う。また、愛大のコンピュータ関連学部の工学部や理学部の教授や院生、大学生との交流なども活発に進めればいいと思う。(本当は、この辺は塩崎さんのような政治家に音頭を取ってもらって、是非とも進めてもらいたい。)大学生になってから、本格的にソフトウエアを書き始めるでは、もう完全に遅すぎるのだ。

 本当は文武両道は理想です。しかし、運動部活をやりながら、受験勉強をして、もっとその先の大学や大学院までの範囲も勉強して、語学も何カ国かは勉強して、教養としての読書もいっぱいして、その上コンピュータソフトもたくさん勉強する・・・。そんなことは多分IQが200くらいある人でないと出来るわけはない。自分のIQに応じて、そのうちの何かを優先順位の低い順に捨てるしかない。インターネットの時代だとはいっても、文科省の設けた範囲の縛りみたいなものは、地方にいくほど顕著なる。(そして、まじめな人ほどそれにトラップされやすい。)これからは昔の文武両道だけでは地方の名門県立高校は疲弊していくだけだと思う。

by チイ


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