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坂の上の雲第2部の上映が始まります [TV]

 今年も暮になって来ましたが、来週(12/05)から4回に分けて、NHKで坂の上の雲の第2部の上映が始まります。第2部は特に、真之と子規の友情を描いた内容になっているようです。

 http://www9.nhk.or.jp/sakanoue/

  • 第6回 「日英同盟」 12/05(日) p.m.7:30~9:00
  • 第7回 「子規、逝く」 12/12(日) p.m.7:30~9:00
  • 第8回 「日露開戦」 12/19(日) p.m.7:30~9:00
  • 第9回 「広瀬、死す」 12/26(日) p.m.7:30~9:00

 NHKの大河ドラマの「竜馬伝」も終わってしまったが、「竜馬伝」や「坂の上の雲」から何を学び取るかは人それぞれだろう。坂の上の雲第2部に向けたある雑誌の中で、茂木さんが、「歴史の一回性」ということについて書いていた。坂の上の雲や戦後の高度経済成長などは、まさに日本人がこの「歴史の一回性」ということに果敢に挑戦して、かつ成功した近代日本史の誇るべき体験として、多くの人がその歴史の追体験から学んでいるわけである。と同時に、多くの場合、未来はそれまでの歴史の追体験の延長線上にはない場合がほとんどである。

 日本の軍拡は、空母の時代に入って、「情報通信ネットワークの構築」という歴史の一回性に失敗して雲散霧消してしまった。いまでこそ、その敗因の原因分析として、「空母を中心とした情報ネットワークの構築に失敗した」などと最もらしいことを言うことができるが、当時は日本もアメリカもこの空母というまだ前例のない最新兵器をいかに運用して使いこなすか明確に分かっていたわけではない。空母は多分、明治以来成長を続けてきた日本が、初めて前例のない最先端分野に突入した歴史の一回性を検証する上で、多くのことを学べる貴重な事例だと思う。(最も、未来はその失敗パターンの延長線上にあるわけでもないのだが。)

 そういう意味でも、もし「坂本竜馬」や「坂の上の雲」からどんな時代になっても学ぶべきことがあるとすれば、それは、「新しい日本人」ということになるのだろう。彼らはそれまでの古い日本人像を壊して、新しい日本人像を作りだしてきた。これからの日本も、大変な時代になるとは思うが、臆することなく、歴史の一回性ということに果敢にチャレンジしていかなければいけない。これからの日本は、今までの日本の成功パターンとは大きく違って、多分、豊富な前例や確固たる基礎がない状態で、イマジネーションを最大限に膨らませながら生きていかなければならなくなる。本物のインテリジェンスが問われる時代になってくるのである。成功するか、失敗するかは分からないが、JAZZの即興演奏のようにその場所、その時間だけにしか絶対に聴くことができない一回性の音を奏でていかなければいけないのである。

by チイ


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