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2009衆院選結果~日本は本当に変わるのか?~ [政治]

 衆院選の結果、ついに出てしまいましたね。民主が300議席を超して、自民が120議席ほどになったようです。マスコミの事前報道では、民主が300議席、自民が100議席と言っていたので、ほぼその通りになったようですが、こんなに大差がつくとは正直思っていませんでした。自民党の大物議員が次々落選する中、私の地元の愛媛1区では、塩崎恭久氏がかろうじて小選挙区で当選したみたいです。実はうちの母親が地元で塩崎さんの後援会に入っていて、安倍内閣の官房長官時代に国会議事堂内を案内してもらって、官房長官室でいっしょに写真を撮ってもらったりで、・・・ 今回どうなることやら、ちょっと気になっていたのです。自民党は今回の敗北で下野してしまいますが、塩崎さんにはこれからも是非、頑張っていただきたいです。

麻生総理も結局は自民の大敗北に終わってしまって、マスコミからは駄目総理の烙印を押されているようですが、私は個人的には麻生総理そんなに嫌いではないです。敗戦の弁で、昨年のリーマンショック以来、国民のために政局より政策(景気対策)を優先させたといっていましたが、多分それは嘘ではないと思います。長い目でみれば、日本の政治にとっては、このまま自民党の一党独裁が続くよりは二大政党の政権交代可能な体制を作ったという意味は大きいと思います。

これでアメリカのような2大政党で、政権交代できる体制が一応整ったということになるのでしょうが、はたして今までの自民党の政治との明確な違いを打ち出していけるかはかなり疑問?です。日本の政治って、手段が目的化してしまうのですよ。東京都知事の石原新太郎氏も言っていましたが、政党は政治をするための方便(手段)にしかすぎません。その時代に合わなくなったら、解体して新しいものを作ればいいわけです。だけど日本人はその政党のために無茶苦茶仕事をする人とかが出てきて、与党政権に居座ることがいつのまにか目的になってしまう。なので今回も負けた方には悲壮感のようなものが漂います。政治をバランスよく行っていくための知恵として、うまくいっている時はその政党が政権を担当して、うまくいかなくなったら今度は別の政党が政権を担当するといったようなある意味での気楽さが全くない。

 ある人が言ってましたが、今の日本はデザイナー不足なのだそうです。政治でもそうですが、大局に立って日本の将来をデザインできる政治家がいない。個々の政策については、そればかり専門にやっている官僚には所詮政治家は勝てない訳ですから。環境問題なども全く同じだと思います。環境問題とは「地球のサイエンス」です。日本には個々の環境問題に対する優れた技術はたくさんあるけれど、その上の地球のサイエンスを本当に真剣にやってないので、戦略的に世界をリードすることができない。世界同時不況にしても、地球上の資源やエネルギーがもうすぐ枯渇しそうなことは分かっていても、今の日本の大企業のトップは今まで通り大量生産で何回もモデルチェンジをして消費者にたくさんのモノを買わせて儲けることしか考えてないと思います。多分、欧米がこれに代わる新しいビジネスモデルのルールを構築するまでは、何も戦略的には動けないと思います。いったん新しいルールが決まると、それに対する対応は組織的に素早く行われるのですが、それを自分達で作ることができない。時代の変わり目で閉塞感が漂うわけです。

2大政党政治にメリハリをつけたかったら、たとえば自民政権下ではアメリカ寄りの政策をする、民主党の時はEU寄りの政策をするようにして、外部のお手本にする欧米の国を意識的に変えることでメリハリをつけるのも面白いかな?とも思います。なんと言っても日本人は「学び好き」ですから。外部から強制的に変化の要因を注入してもらおうという訳です。

ちょっと話が変わりますが、塩崎恭久氏はお父さんが塩崎潤といって地元松山の人で、いわゆる二世議員なのですが、小さい頃は松山で育った人なのかな?と思っていたら、小、中、高と東京育ちで、音楽家の坂本龍一氏とはそのころからの知り合いで親友なのだそうです。中学の時は同じブラスバンド部だったそうで、都立新宿高校時代は坂本龍一と学生運動にのめり込んで、新宿のビットインで一限目から授業をさぼって煙草をふかしていたそうです。塩崎氏の学歴は、東大->ハーバードと絵に描いたようなエリート(ちなみに奥様も同様の学歴だそうです。)ですが、高校2年生の時、アメリカで1年間ホームステイを体験されたり、1年浪人をされたりとかなり回り道をされている方です。政治家は、本当は回り道をして色々な経験を積んでられる人の方がいいのですよね。少し親しみを感じてしまいました。ちなみに坂本龍一は塩崎さんといっしょにたむろしていたにもかかわらず、芸大の作曲科にトップの成績で現役合格したそうです。塩崎さんの自慢は、高校の時にあの世界の坂本龍一に音楽を教えたことなのだそうです。なんでも当時のアメリカの最先端のロックのLPをいっぱい持って帰っていたらしい。前回、more treesのことで坂本龍一のことをたまたま書いたが、「6次の隔たり(six degrees)」ではないが、人って意外なところで結びつくものなのですね。

by チイ


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