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「坂の上の雲ミュージアム」と「伊丹十三記念館」 [風物]

2009年、新年明けましてあめでとうございます。

久しぶりに田舎に帰省したのですが、その際にちょっと珍しい所にも行ってきましたので、ここで御紹介してみたいと思います。

  • 伊丹十三記念館 

  伊丹十三記念館ですがなんと私の実家のすぐ近くにできていました。川を挟んで反対側、距離にして数百メートルくらいの所です。ちなみに、伊丹十三と作家の大江健三郎は私の高校の先輩です。(伊丹十三と大江健三郎はうちの高校の同期生で、大江健三郎の奥さんは、伊丹十三の妹です。)私が在学中に出版された母校出身の郷土の偉人を紹介した雑誌(多分、「命また燃えたり100年史」?とかなんとかいう題だったと思うのですが、)その中で伊丹十三のお父さんで、「伊丹万作」が確か紹介されていました。伊丹万作は昭和の初期に活躍した映画監督です。館内はこじんまりとした感じで、伊丹十三の生い立ちや、遺品の数々が紹介されていて、映画「マルサの女」の舞台セットや脚本などが展示されていました。

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  • 坂の上の雲ミュージアム

 今年から、NHKの番組で作家、司馬遼太郎作の「坂の上の雲」の上映が始まります。その主人公である、秋山兄弟と正岡子規もうちの高校の先輩で、上記の雑誌の中でも確か紹介されていました。「坂の上の雲ミュージアム」の方は、松山市の中心部、一番町のメイン通りの裁判所のすぐ横にありました。こちらの方はかなり大々的にやっていて、上映にあわせて、松山市を挙げてのビッグプロジェクトになっているような感じです。私は司馬遼太郎の「坂の上の雲」はまだ読んでいないので、この機に文庫で全巻読んでしまおうと思っています。

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 坂の上の雲ミュージアムの展示を色々見ていて複雑な気持ちになった。私は、司馬遼太郎の「坂の上の雲」はまだ読んでいないので、司馬遼太郎がこの物語で何を伝えたかったのかはまだ知らない。ただ、今のこの時期に「坂の上の雲」を上映することは、今の日本にとってどんな意味があるのだろうか?複雑な気持ちと書いた理由は、この物語は、開国以来の、よき明治の時代の頂点ともいえる出来事であると同時に、その後の日本が坂道を転がり落ちていく出発点でもあるからだ。彼らは、純真な子供のように真っ白な心で、西欧の文化を学んで吸収していったが、その頃の日本を懐かしがってもあまり意味がない。日本は日露戦争で勝利して以降、軍が傲慢になって西欧からあまり学ばなくなってしまって、その後の戦争で負けたので、明治の初期の頃のように「学び続ける心を忘れるな」ということともきっと違うと思う。(実際に、日本はその後も航空機の技術を学んで、単葉機では一時世界のトップクラスに躍り出たし、空母の実戦での実用化という点でも、それを成し遂げられたのはアメリカと日本だけで、あのドイツもソ連も成し遂げられてはいない。)思うに、今、「坂の上の雲」を見るならば、それはこれからの日本のためにも、「反面教師」として見たほうがいいと思う。彼らは、当時のエリートである。それを成功の物語として見るのではなく、今の日本のエリートには何が足りないのかを、各人が自分の頭で考えるきっかけになればと思う。

by チイ


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横浜在住のフルート愛好家です。

 はじめまして。横浜在住のフルート愛好家です。

 私のフルート歴は約20年。モダン・フルートのほか、フラウト・トラヴェルソなどの古楽器も演奏します。

 実は、私の知り合いで、神奈川県横須賀市の湘南国際村というところに、自宅の一室を音楽サロンにしている人ます。(年代物のスタインウェイが2台あります。)天気がいいと、相模湾や富士・箱根がパノラマで見える絶景の場所にあります。

  このサロン(「Salon Collina」)で、今年2月1日(日)(PM2:00~)に、井上昭史氏のフルート・リサイタルがあります。
 「トレヴァー・ワイ」の教則の邦訳者として知られていますが、演奏家としても、知る人ぞ知る名手です。

 個人邸宅のサロンで開く少人数の会なので、終演後にお茶会も行ないます。

 相聞花伝のメンバーの方にも是非演奏していただきたいサロンですので、聴きにいらしていただけたらと思い、ご案内させていただきました。
 
 今回は、東京の方からモダン・フルートとフラウト・トラヴェルソの両方をこなす愛好家の方が聴きに来られます。
 その時は、この方が秘蔵している、ルイ・ロットの4000番台(1888年)や18総金オールド・ヘインズ(1929年)、I・H ロッテンブルグ(フラウト・トラヴェルソ)(1740年)の3本を持って来られるとのことです。
 「ルイ・ロット」と「ロッテンブルグ」は、この方がフラウト・トラヴェルソを習っている有田正広氏から譲ってもらったのだそうです。
 終演後のお茶会で試し吹きさせてもらえるかも知れません。(笑)
 
 お問い合わせ先は、「Salon Collina」(046-855-3575 中西宅)へ。
 
 本年も「相聞花伝」のメンバーの方ににとって素晴らしい年でありますように。
では、また。
「Salon Collina」のHP:http://www.diana.dti.ne.jp/tmcjapan/Salon%20Collina.htm

by 横浜在住のフルート愛好家です。 (2009-01-11 23:13) 

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